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主に俳句中心のブログです イマジン代表 草同人 嵯峨野同人 新人賞 俳人協会会員 講師活動 

一句鑑賞 棚経の後の素麺すする黙

 

編集部より依頼があり

句友のSさんの俳句を鑑賞しました。

 

棚経の後の素麺すする黙

 

棚経とは

お盆の時期に僧侶が檀家の家を訪れ

仏壇や精霊棚の前でお経を読む事

10分から15分ほどで行われるが

読経が終わり静まり帰った家の中で

冷たい素麺をすするひとときの静寂と

無常感を描いた

味わい深い句である

僧侶を迎える側は

部屋を片付け

お供え物を用意する

予定時刻より少し早く訪れ

ちょうど昼前頃だったのだろうか

お経の声や

僧侶とのやりとりという

緊張感のある空間から

去ったあとの

静けさへと戻る時間

緊張からほどけて

素麺をすする音がリアルである

「黙」と言い切ることで

お経の余韻が感じられ

「棚経」「素麺」「黙」

の3つのキーワードから

日本の盆のうつろいを

五感に訴えかける